目の下のくま・たるみが理解しやすいように、まず下まぶたの構造(解剖)についてご説明します。
目(眼球)は脂肪(眼窩脂肪:がんかしぼう)に四方を囲まれて、頭蓋骨のくぼみ(眼窩:がんか)に納まっています。
言わば脂肪のクッションの中心に眼球が浮かんでいるようなものですが、眼球のすぐ下にはロックウッド靭帯という丈夫な膜があり、この靭帯によって眼球は下方に沈み込まないように支えられています。
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正面から見たところ |
真横から見たところ |
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眼窩脂肪の量が生まれつき多かったり、眼球を支えるロックウッド靭帯が緩んで眼球が下方に沈みこんだりすると、脂肪は押し出されて下まぶた側に飛び出してきます。 その結果下まぶたが膨らみ、下まぶたと頬の境界に高低差が生じ、膨らみの下に影ができます。これが影ぐまの症状です。 下まぶたと頬の境目の高低差はハの字型の溝のように見えるので、これを眼頬溝(がんきょうこう)と言います。
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ロックウッド靭帯は加齢によって緩んでくるので、影ぐまの程度は年齢に比例すると考えられますが、靭帯が緩む程度や眼窩脂肪の量には個人差があるので、子供のころから影ぐま症状が出る場合もあれば、高齢でもほとんど影ぐま症状が出ない場合もあります。
さて目の下の影ぐま・たるみの症状を考える場合、下まぶたの膨らみにばかり目が行きがちですが、目の下のくま・たるみの症状はまぶたと頬の境界部分での高低差によって生じているわけですから、頬上の膨らみ具合も考慮しなければなりません。つまり頬上の膨らみが足りないほど下まぶたとの高低差が大きくなり、眼頬溝は凹み、影が濃く目立ちやすくなるのです。
頬上の膨らみは頬骨と頬の皮下脂肪(メーラーファット)によって左右されます。つまり生まれつき頬骨が後退気味の人、生まれつきメーラーファットが少ない人や下垂気味の人、加齢によってメーラーファットが下垂してきた人は頬上の膨らみが足りないので、眼窩脂肪によって下まぶたが膨らんできた場合、影ぐまの症状が目立ちやすいのです。
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頬上の膨らみが保たれているので、眼頬溝や影ぐまが軽度の症例。
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頬上の膨らみが足りないので、眼頬溝や影ぐまが目立つ症例。
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